2013年8月9日

夏の職員研修合宿と熊谷晋一郎さんの講演会

なかなか電話つながらなくてゴメンナサイ。吉泉さん。


札幌村ラジオ 吉泉さん(以下吉泉さん) この時間はむぎのこにこにこラジオをお送りしております。いつもですと北川園長をはじめとしまして古家ばばばあちゃんなどお話を聞いてる訳でございますが、現在当別の中小屋小学校のほうにむぎのこの皆さんで行っているということでございます。

今日は電話出演ということだったんですが、ちょっと今電話がですね繋がらない状況になっております。大変申し訳ございません、内容を変更してお送りしております。何度か電話をかけているのですが。いつもは繋がる状況になっております。

それではまず、この時間はむぎのこのお知らせから参りたいと思います。社会福祉法人麦の子会むぎのこです。むぎのこは発達に心配のある就学前のお子さんに対して専門的な支援を行う施設でございます。

発達支援、相談支援、家族支援、地域支援の4つを柱にですね、お子さんの個性に合わせた支援を行っています。むぎのこ発達クリニックだとか、成人になってからにの支援も行っております。

では、電話がつながったようでございます。北川園長と電話がつながっているようですね。えー、北川さんこんにちは。

園 長 こんにちは

吉泉さん よかったです、つながって。

園 長 あー 良かったです。

吉泉さん 今当別の方ですもんね。中小屋。

園 長 そうです、中小屋小学校の方にいて。ちょっと雨でね。

吉泉さん いや~なんかごめんなさい。また雨になっている感じなんですか・・・

園 長 そうですねー でも時々やっぱり雨降ってもらわないとね。

吉泉さん あっ、そうですね~

園 長 お花とか作物とか・・・

吉泉さん 作物には恵みの雨ですもんね。

園 長 えぇ、そうですね。今日は中小屋小学校で、むぎのこの子どもの支援部門の職員さんが集まって研修をしてるんですよ。

吉泉さん なるほど、はい。

園 長 はい。50人以上集まって、1学期の自分たちで実践したレポートを持ち寄ってます。助言者の先生も6人か7人いまして、1グループ6、7人で7つのグループを組んで1人30分の持ち時間の1学期振り返りの勉強会ですね。

普段子ども達を支援してる専門家の先生方ばっかりなんですけど、やっぱりいつも現場で頑張って子ども達を支援してるだけじゃなくて、常に研修しながら支援を作っていかなきゃならないので今回は園をお休みにしました。

昨日今日と中小屋小学校でびっちり缶詰のように、どこにも行けず研修してます。今、その真っ最中でした。


熊谷晋一郎先生の講演を聞いて


吉泉さん 今日は雨、昨日もかなり蒸し暑い日だったと思いますけど・・・大丈夫ですか?暑さとか・・・

園 長 ええ、大丈夫です。昨日は熊谷晋一郎先生という東京の、東大の小児科の先生の講演をまず聞きました。それは中小屋じゃなく、札幌の教育文化会館で一般の人達も含めて、「浦河べてるの家」というところと共催で研修させていただいたんですね。「浦河べてるの家」は知ってる方は知ってると思いますが。

その先生は脳性まひの障がいがある方で、小さい時に「障がいは訓練すれば治る」と言われて10歳くらいまでひたすら訓練の毎日だったんですけど、やっぱり10年くらい経つと訓練で治るというのはおかしいんじゃないかってことになって。やっぱりそれは間違いだったんですよね。

本人自身がその健常者に近づいていくということで・・・ 近づかなきゃいけないっていうそのお母さんや社会の「障がいが悪くって健常者に近づくことがいいことなんだ」っていう中にいてすごく辛かったんだけど、やっぱりそうじゃないと。

障がいが治る治らないじゃなくて、やっぱり自分が障がいがあってもなくても自分は自分で生きてていいんだみたいな。それを見出していくまでにやっぱり時間がかかったんですよってお話してくれて。

私達支援する側だと障がいがある子どもとかね、やっぱりこう、少しでもよくするっていうそういう観点は大事なんだけど、そのことによって子ども達が、ダメな存在、自分はダメだから支援受けなくちゃならないんだ、じゃなくて、元気に前向きに生きるために療育が必要なんだとかね。そういうふうな思いでやっていかないとなんか多数派の目線になっちゃうっていうのかな、私達が。

一般の「健常者が正しいからそうしなさい」みたいな目線になっちゃうと、やっぱり子どもは辛いねっていう。子ども自体はほんとに一生懸命生きてるし素晴らしいんだよっていう観点で。同じことやっててもその先生方の持っている価値観によって子どもの人生がすごく左右されるんだけどっていうお話をしてくれて、大変勉強になりましたね。

吉泉さん いや~すごいいいお話ですね。

園 長 そうですね、本人の実体験っていうか、社会の考え方が、熊谷さんが小さい時は治すことがいいことだってなっていて、10年くらい経ったらいや、治すことはいいことじゃないっていう実体験がね。社会の考え方にに合わせていくだけじゃなくてやっぱり本質を常に考えていくってことが大事だよっていう、そういうお話でしたね。ちょっと難しい話になりましたね。

吉泉さん いやいや、すごいいいお話というかね、すごくためになるお話だったと思いますよ。

園 長:お母さんたちもその話を聞いてたんですけど、やっぱりそのお話を聞いて、なんていうのかな・・・自分がこう、社会に合わない子を持ってすごい自分がダメなんじゃないかなとか思ってしまいがちなんだけど、そうじゃなくて、社会に合う合わないじゃなくって、この子たちはまず素晴らしい大事な我が子で日本の子なんだって、そういう風に思えたらすごく楽になったって話をしてくれて。

吉泉さん ああ、いいですね、楽になったっていいですね。


子ども一人一人はやっぱ素晴らしいんだという立場で


園 長 涙してるお母さんたちもいっぱいいましたね。なんか責められちゃう感じがねいつもね、ああ自分がダメだからこうなんだわとか。そうじゃなくってこの子たち別に障がいがあっても素晴らしくて、何にも誰にも責められることじゃなくて、この人達なりの文化だったり生き方だったり考え方だったり感じ方だったりがあって、それが健常者の文化と規制しないで折り合いをつけながらやっていく、そういうお話だったんです。

確かにあれですよね、世界中いろんな文化があってそういう子と一緒に生きるときにやっぱりお互い理解しあうって大事ですもんね。

吉泉さん そうですね、それが一番ね。

園 長 障がいあるなしにかかわらず、ヨーロッパと日本じゃ全然違うしね。

吉泉さん いやぁほんとに違いますよね。

園 長 その違いをやっぱり理解しあいながら、そのヨーロッパに合わせろとかアメリカに合わせろじゃなくてね。脳性まひの方なんですよ。手とかあんまり動かなくってそれで小児科医で注射とかも点滴とかもうまくチクツとするんですよね。

吉泉さん ああ、そうですか。それは貴重な、いいお話聞けましたね。

園 長 やっぱり、いろんなことありますからね人間って。子育てもね。思い通りにいかないってこといっぱいあるんですけど、熊谷先生のお話の中ではその子一人一人はやっぱり素晴らしいんだっていうところに立っていかないと、せっかく持ってる宝物が開いていかないって。でもやっぱりそのためにはね、そう思える友達が必要だって言ってましたね。

吉泉さん そうですよね、ひとりではちょっとね・・・

園 長 で、その講演を受けて、いざみんなでまた勉強会をしてるっていう訳なんです。

吉泉さん ちなみに今は・・・ たまに賑やかな声が聞こえてきますけど・・・ 今は何を?

園 長 今はね、ワイワイ笑い声も聞こえてくるんですけど6グループに分かれて自分のレポートとか視点を書いてきたんですよ、一生懸命。それを発表してみんなと意見交換して。むぎのこの研修のいいところは「これだめだよ~」とか言うんじゃなくて「ああこういうとこ頑張ったね」「こういうところ良かったね」って。改善するとしたら「少しこういうところ気をつけたらいいね」みたいな。こういうこと気をつけたらもっと良くなるね、とかそんな感じなのでみんなやっぱり笑顔が溢れてますね。

吉泉さん 素晴らしいアドバイスなんかをされてるんでしょうね。

園 長 私はすぐお掃除することに徹底してるんですけど。

吉泉さん 今回は裏方の方に?

園 長 事務の人たちが裏方で、50人、60人もうちょっとかな、その分のお食事全部作ってくれたり、お掃除してくれたり・・・やっぱり裏方があって研修が成り立つのでね。

吉泉さん そうですよね、そして支えがあってですよね。

園 長 支えあいですね、常にね。

吉泉さん ああいいですね。ぜひまた今度、その参加者の感想聞きたいですね。

園 長 じゃ今度職員とかお母さんたちに札幌村ラジオのほうに行ってもらいましょうね(笑)それにしても、熊谷先生は若手の37歳の先生なんですけど、新しい時代だなって感じしましたね。


夏休みも大切な時間です


園 長 今日は休園ですけど、どうしても家庭で大変だっていうお子さんはむぎのこのでみています。夏休みに入るんですけども、やっぱり育児が大変だって方もいらっしゃるし、そういう場合は夏休みでもサポートしますよっていう体制は取ってるんです。

吉泉さん なるほど。それは非常にありがたいですよね。

園 長 夏休みと言ったってお母さんたちは、日々子育て奮闘しなくちゃいけない。かえって夏休みのほうが大変ですよね。

吉泉さん そう、ずっとね、お子さんいらっしゃいますので・・・

園 長 大事な夏休みなのでご家族でいい経験ね、海行ったり山行ったり旅行行ったり飛行機に乗ったり・・・

吉泉さん そうですね、大事ですね。今日はこのあとこの勉強会は何時くらいまであるんですか?

園 長 夕方まで勉強なんです。

吉泉さん けっこう長いですね。

園 長 今アレルギーの問題もあるのでアレルギーの先生もこれから、午後から来てもらってそのお話も聞いたりとか・・・やっぱりいろんなこと先生方も勉強しないと安全守るって事大事ですからね。

吉泉さん しっかり。そうですね。

園 長 子ども達の安全を守るのは基本ですからね。知らなかったで済まされないことですのでね。

吉泉さん 悲しい給食の事故とかありましたもんね・・・

園 長 前もって知識得ていかないとってとこですね。そのために普段ね、子どもと遊んでる先生方も研修いっぱいしないといけない。

吉泉さん わかりました。昨日今日と研修でお盆休みとかは?

園 長 お盆はお休みです。ショートステイっていうところだけは開いて8人ぐらいの子ども達が利用します。先生方もやっぱりリフレッシュしないと。

吉泉さん 年に何日間かしかないですもんね。

園 長 外国に行く先生もいるし、仕事を忘れて自分のケアって大事ですよね。

吉泉さん 北川さんご本人は?

園 長 私は実家が函館にありますのでJRで函館へお墓参りに行ってきます。

吉泉さん みなさんお盆休みってほんとに大事な大事なリフレッシュといいましょうかね、また頑張って欲しい感じでね。

園 長 2学期長いですからね、雪降るまで・・・

吉泉さん そうですね、12月まで・・・

園 長 そうなんです、夏は海にも行くんですけど12月になったらそりすべりですから。

吉泉さん そうですよね。あっという間に冬来ますし・・・

園 長 運動会もあるし、生活発表会もあるし・・・

吉泉さん 行事がたくさんありますね。

園 長 そうですね、運動会がひとつの山場ですしね。

吉泉さん ではそろそろお時間が来ましたので・・・

園 長 はい、どうもありがとうございました。

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